天山遯

てんざんとん

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隠遁

case.1

退避することが鍵となるとき。 暗転に向かいやすいときですが、 時勢に応じて柔軟に対応し、 自分から退くようにすること。 ここで身を引いても、 行くべき道を見失わなければ、 道は、塞がるようなことはなく、 やがて通じていくことになるでしょう。 行くべき道を守り通すために、 できることが多少あるようならば、 自分を律して、取り組んで。

初爻

case.1

退き遅れる危うさのあるときなので、 引き際の判断は、潔く。 これ以上、積極的に進もうとはしないこと。

case.2

退かなくてはならない。 努力ではどうにもできないから、 退却を考えなくてはいけない、 逃げ遅れないように迅速に。 時運を読み、進むことをあきらめる、 退く判断を急かされていく段階。

case.3

心の引かれ合う相手ですが、 今は、身を引くこと。 相手も、想いを振り切って、 離れていこうとしています。 気持ちがないからではなく、 お互いに、退くべきときだから。 それが、この関係のため。

二爻

case.1

退く意志を固く持ち、 誰に何と言われようと、 退く態度を保てるとき。 その姿勢を守り通すべき。

case.2

退くことを決めていく。 気持ちは固く揺らぐことはない、 これ以上は前に出て行かずに、 潔く自分で身を引いていく。 何にも左右されることなく、 退くべきとの確信を強めていく段階。

case.3

一緒に歩んでいく、 という意志は固そうですが、 公にその道を通していくのは難しい、 とわかっているはず。 この関係を守りたいならば、 強引に前に進めようとするのではなく、 表からは退き隠すような形をとること。 お互いの想いを貫くためには、 ひっそりと、強い心で。

三爻

case.1

心残りや、煩わされることが多く、 思い切って退くことが難しいとき。 悩んで疲弊してしまいやすく、 危うさのあるときです。 情が絡んでいないのならば、 決然と断ち切ることができて、 良い結果となるかもしれません。

case.2

未練を断ち切っていく。 思い残すことがあっても、 自分で身を引かなくてはならない、 薄情なようでも心を鬼にして。 これまで関わってきたものと決別し、 振り返ることなく退こうとしていく段階。

case.3

相手のところに行くためには、 切り離していかなくては ならないものがある。 それは、簡単には、 切り捨てることはできないし、 捨てていったとしても、 想いは残るであろうもの。 そんな苦しい決断をできるのか。 この関係のために、そこまで、 する必要があるでしょうか。

四爻

case.1

心引かれるものがあっても、 想いを残すことなく、決然と、 退くことができるとき。 それを成し遂げたならば、 良い結果に通じることになるでしょう。 ただし、それは、とても難しいこと。 心が弱ければ、挫折してしまうかも。

case.2

退いていく。 立つ鳥あとを濁さず、 別れていくものを問題なく手放し、 行くべき道へと立ち去っていく。 美しい姿勢で、好感を残して、 退くべきことろから離れていく段階。

case.3

引かれ合う相手であっても、 自分から遠ざかるべき。 相手の方が思い切れずに、 ぐずぐずするかもしれないけれど、 こちらは、きっぱりと、さっぱりと、 意志強く、早々に退いてくること。 冷たいようでも、そうすることが、 相手のためにも必要なこと。 それが最善だと、わかっているはず。

五爻

case.1

立派に退くことのできるとき。 行くべき道を守り通すことができれば、 良い結果に通じていくことになるでしょう。

case.2

退く。 手放すべきものを手放して、 離れ遠ざかり、思い残すこともなく、 もう煩わされることはない。 退くべきところから美しく退いて、 隠遁の道を歩み出していく段階。

case.3

一緒に歩くのが難しいときは、 関係から一歩退いてみることが、 必要かもしれない。 身を離していても、 それぞれが、凛として、 気持ちを変えることがなければ、 きっと、いつかまた、 うまくいくようになる。

上爻

case.1

悠々と、退くことのできるとき。 どんな状況でも、超然としていれば、 何事も、うまくいかないことはないでしょう。

case.2

隠遁する。 何も気にせず煩わされず、 ゆったりと悠々自適に過ごし、 余裕を肥やしていく。 退くべきことから退いて、 訪れるであろう再出発のときを 泰然と見据えていく過渡期。

case.3

相手のことを気にする必要はない、 とわかっているはずです。 相手がどうあろうと、 自分は、自分で、自分の道を行く。 そういう心の余裕がある。 関わるべきときではない、と感じるなら、 悠然と、そのようにしてください。